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NHK「明るい農村」

あいかわらず、家から出ないで、こもってます。

ある方からメールで、「AINU REBELS」というパフォーマンスバンドがあって、かっこいいよ、と教えられて、パソコンで動画を検索して、見てみました。確かに、楽しそうで、かっこいいです。

AINU REBELS
http://www.ainurebels.com/

別の方からメールで、「アイヌ・アート・プロジェクト」というグループがあって、いいよ、と教えられて、これも検索して、動画を見てみました。主張があって、いい感じです。

アイヌ・アート・プロジェクト
http://www.ainu.info/ainuartproject.html

「関連動画」をたどって見ているうちに、パイナさんという、台湾原住民出身の歌手が気になって、インターネットで調べていたら、「めむ音楽工房」というサイトにたどり着きました。
ここの代表の塚田タカヤさんという方は、ピアノの調律師兼シンガーソングライターなのですが、もともとは、わが深川市生まれの方で、かつては、無農薬野菜の引き売りをしていたこともあるらしいです。しかも3年前に、川村カ子トアイヌ記念館のチセ(笹ぶきの家)を再建した市民グループの代表をされていた、ということで、わたしも、塚田さんにはお会いしなかったのですが、そのチセづくりには、2週間ぐらいかよって、参加させてもらったことがあります。
リンクをたどっているうちに、ご縁が輪になってつながってしまった感じです。

「めむ音楽工房」
http://memu.main.jp/index.html

このホームページで、陳建年さんの「東清村三號」というCDを注文しました。ギターをメインにした、くつろいだ雰囲気の音楽です。陳建年さんも台湾原住民出身のシンガーソングライターで、現役の警察官でもあるそうです。

話は、かわりますが、3日前の11月24日に、作曲家の廣瀬量平さんが亡くなりました。廣瀬さん、近年は「京都の人」みたいになっていましたが、もともとは、函館生まれで、われらが北海道の人なのです。廣瀬さんが作曲した「はこだて賛歌」が、函館市のホームページで聞けますので、どうぞ。

「はこだて賛歌」
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/fields/gaiyou/index.html

昔、NHKで、早朝に「明るい農村」という番組が放送されていました。あれのテーマ音楽も、廣瀬量平さんが作曲したものだったのです。
NHKアーカイブスのホームページに、「明るい農村」の制作事情を扱った記事があります。日本の農業の歴史と重なって、興味深いものです。

http://www.nhk.or.jp/archives/cafe/2007/no5/index.html
http://www.nhk.or.jp/archives/cafe/2007/no6/index.html

最後、ちょっとは、「栽培のブログ」っぽくなりましたか? 栽培しないで、インターネットで遊んでいる、「冬ごもり記事」でした。

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冬作型の豆のこと、自給的農業の経済のこと

ここ最近、記事を書いていません。豆のより分けをしたりとか、豆の食べ方を考えて試したりとか、本を読んだりとか、ほかの人のブログを見たりとか、そんなふうに、のんびりと過ごしています。

ところで前回、冬作型の豆(エンドウ豆、そら豆)は、北海道では、露地ではつくれないのではないか、と書きましたが、大うそでした。エンドウ豆にいたっては、北海道は、都道府県別の出荷量が、全国第一位ですらありました。
冬作型の作物について、笹村出さんのブログ「地場・旬・自給」の、きのうの記事、「自給農経済」に、なるほどと思う説明がありました。この記事には、自給農を営む際の、金銭的な収支についても、分かりやすい説明があります。勉強になりました。

http://blog.goo.ne.jp/sasamuraailand/e/0abcb4c35f51637346651c794b12e6b6

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豆の家族

カナダの作曲家のマリー・シェーファーさんが、日本でいう小中学生ぐらいの子どもたちに、「音楽の種類を分類整理して、まとめてください」という課題を出したことがあって、それぞれの児童・生徒が、自分が親しく聞いている音楽を中心に、「音楽の地図」を描いてきたのを、興味深く見ていた、という話を聞いたことがあります。それらの分類のし方が偏っていると非難したりとか、いろいろな情報をまとめて、「普遍的な」分類方法をあみだそうとかいうのではなくて、それぞれの人にそれぞれの音楽世界があっていいのだ、という方向の結論だったように記憶しています。

何でこんな話を持ち出したかと言いますと、いろいろな豆を、うまく分類してまとめられないかと思いたったのですが、やっているうちに、どういう条件で分類したものか、迷ってしまったからなのです。「普遍的な」分類をやろうとするから、迷うんだ、自分の興味関心に沿って考えれば、豆の分類整理も、うまくいくのではないか、と思ったときに、ふと、マリー・シェーファーさんのエピソードを思い出したのです。

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長崎県出身の、わたしの母が、「エンドウ豆は、つくらないの?」「そら豆は?」ときくのです。 エンドウ豆をご飯に炊き込んだり、そら豆の塩ゆでを食べたりしたかったようです。北海道で露地栽培では、つくれないでしょうね。エンドウ豆も、そら豆も、秋から春にかけて栽培する「冬作作物」ですから。

わたしの豆の分類の図は、まず、「夏作作物」と「冬作作物」に分けることにしました。北海道でつくれるのか、つくれないのかが、まず、大切なことです。あとは、似ている「仲間」で、くくっていきました。

上の図をごらんください。わたしがつくっている豆は、インゲン豆の仲間が多いことが分かります。手亡、虎豆、うずら豆、花豆、貝豆、紅絞り、モロッコ豆、パンダ豆。
その次に、大豆の仲間が多いです。鶴の子(「えんれい」は晩生すぎて、失敗でした)、スズマル、黒大豆、くらかけ。

モロッコ豆も、インゲン豆の仲間です。モロッコ豆は、若いさやを食べることが多いのですが、熟した豆でも食べられるのではないかと思って、豆で収穫してみました。

もやしに使われる緑豆は、生物学的には、アズキの仲間とは言えないのかもしれませんが、でも、姿も、生態も似ているので、近くに寄せておきました。

落花生を植えたこともありましたが、まだ豆を収穫するところまで、たどりつけていません。落花生の生態も独特で、おもしろいですね。

日本では、アズキの消費が多いですが、アズキをよく食べるのは、日本人ぐらいのものらしいです。アズキにあたる英語もなくて、「Azuki」と言うしかありませんし。
豆の消費の統計によりますと、世界全体では、アズキなんかより(「なんか」はないか……)、レンズ豆やひよこ豆が、圧倒的に多く食べられているそうです。レンズ豆やひよこ豆を北海道でつくれないかと、毎年試しているのですが、なかなかいい成績を上げられないでいます。

ニセアカシアは、大木に成長する樹木ですが、やはりマメ科です。実を食用にすることはありませんが、肥料樹として、あるいは養蜂の蜜源として、植えられます。ミモザもマメ科の樹木ですが、北海道の寒い冬を乗り越えることができません。ニセアカシアのようなタフな樹木を、上手に利用して、役に立てていきたいものです。

ここのところ、毎日のように、豆むきと、不良豆のより分けをやっています。目で見て、ピンセットで一粒一粒より分けています。販売できる準備が整ったら、またお知らせします。

【追記】
調べてみましたら、エンドウ豆もそら豆も、北海道で、露地でも、できるそうです。エンドウ豆にいたっては、北海道は、出荷量全国第一位でさえ、あるそうです(「つくる」となると、大量につくりますから、北海道は)。早生の品種が開発されているのでしょうね。「北海道ではできない」という記述は、訂正します。それでも、イラン・トルコ・北アフリカあたりが原産の豆らしいですから、作期は限られてくるのだろうとは、思いますが。
コメントでご指摘いただいた耕作人さん、ありがとうございました。

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C4植物

トウモロコシで思い出したのですが、トウモロコシも「C4植物」なんですね。

「C4植物」というのは何かといいますと、植物は、光合成の仕組みの違いで、「C3植物」と「C4植物」に分けられます。「C3」とか「C4」とかいうのは、光合成の仕組みの最初の段階でつくられる物質の炭素数から付けられた名称です。
「C4植物」は、「C3植物」に比べて、効率よく炭素を固定できるようになっています。光合成の速度は、「C3植物」の約2倍もあるそうです。
この効率のよさを、自動車のターボエンジンにたとえる人もいます。
特に「C4植物」は、高温、乾燥、低肥料の環境で、強さを発揮します。作物としては、環境の変化に対応して、安定して収穫できる作物だといえるでしょう。

農作物の中では、どのような作物が「C4植物」かといいますと、トウモロコシ、サトウキビ、ヒエ、キビ、アワ、モロコシ(タカキビ、コーリャン、ソルガムともいう)、それから、中南米で栽培されている、ヒユ科のアマランサスも「C4植物」です。
ちなみに、麦・稲のたぐいは、「C3植物」です。

いわゆる「雑穀」と呼ばれる作物が多いですね。大切な遺伝資源として、栽培して、食べて、伝えていきたいものです。

【追記】
植物には、「C3植物」と「C4植物」のほかに、乾燥地域に適応した「CAM植物」というのがあります。
コメントでご指摘いただいた森下礼さん、ありがとうございました。

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国産トルティーヤ

世界三大穀物といえば、小麦、米、そしてトウモロコシです。トウモロコシは、メキシコなどの中米では、「トルティーヤ」と呼ばれる薄焼きパンとして、食べられています。

今年は、何種類かトウモロコシを栽培しましたが、保存性のよさでは、「黄八行うるちきびロングフェロー」が有望でした(「もちきび」は、乾く前に腐りました)。この「黄八行うるちきびロングフェロー」を使って、「トルティーヤ」をつくってみました。

Longfellow1

これが、八行うるちきびの粒です。

本物のトルティーヤは、トウモロコシの粒を石灰を溶かした水で煮たりするのですが、そのへんは省略して、いきなり石臼でひいて、ふるいでふるいました。
小麦粉と半はんで混ぜて、水で練って、油をひいたフライパンで焼きました。小麦粉は、自家製が間に合わなかったので、江別製粉の国産小麦粉を使いました。

初めて焼いたトルティーヤは、こんな感じです。じゃん。

Tortilla1

トルティーヤというよりは、お好み焼きっぽいですけど。トウモロコシの甘みが、ほんのり感じられて、なかなかいい味です。
結論。八行うるちきびは、おいしく粉食できます。ですので、来年も栽培します。

おまけ。小麦粉と八行うるちきびの粉を4対1で混ぜて、ホームベーカリーでパンを焼いてみました。

Hachipan1

形は悪いですけど、まあまあいけます。

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そばがき

菜豆先生
きょうは、畑でとれたソバの実で、「そばがき」をつくって食べてみましょう。

ボブくん
菜豆先生! 収穫したソバの実、雨でびしょ濡れです。それに、ごみだらけです。品質悪そうですね。

菜豆先生
今ごろは毎年雨がちなんだし、種をまくのが遅かったんだから、仕方ないでしょ。
それよりボブくん、そのソバ、洗って、乾燥させて、とうみにかけて、ミニダップにかけてみて。

ボブくん
はい、先生。
洗って、乾燥させて、とうみにかけて、ミニダップにかけてみました。
なんか、ずいぶん砕けてるんですけど。

Sobadappu

菜豆先生
あら、ほんと。湿度コントロールがむずかしいのね。今度からは、ミニダップにかけないで、直接、石臼でひくことにするわ。でも、ごみは、だいたいとり除けたみたいね。
じゃあボブくん、これを石臼でひいて、「70目」のふるいで、ふるってみて。

ボブくん
はい、菜豆先生。

Sobakonahiki Sobako

ごりごりごりごりーーーっ! こなーーーーーーっ!

菜豆先生! できました、できました。

菜豆先生
きれいな粉じゃないの! それじゃあ、沸騰したお湯を入れて、かき混ぜて、「そばがき」をつくるわね。おしょう油をかけて、食べてね。
はい、できあがり!

Sobagaki

ボブくん
「のり」と「もち」の中間みたいですね。「とろろ芋」みたいにも見えますが。
それでは、いただきまーす。
いやー、自分で育てたソバを食べるのって、感慨無量です。

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「チ」――異質なものに一体化する想像力

「チ」というのは、アイヌ語で、「わたしたちの、わたしたちが」という意味です。「ナショナルトラスト・チコロナイ」の「チコロナイ(わたしたちの沢)」の「チ」です。
「わたしたち」というと、「あなたとわたしでわたしたち」だと思いがちですが、アイヌ語の「チ」には、話しかける相手が含まれません。「(あなたではない)わたしたち」なのです。これは、カムイの言葉が人間の言葉に転化していったのだろう、アイヌ語は、カムイと人間の一体感を表している、と、ポン・フチさんは言っています(『アイヌ語は生きている』)。
ここで、カムイを「神」と訳すと、分かりにくくなります。「霊魂」とも違います。生き物ではない、火のカムイとか、日常生活の道具のカムイとかがいたりしますから。
人間とは違うカムイが、いろいろなところにいるとすること、語りの世界をとおして、カムイの視点に「一体化」して物事を認識する習慣があるということ、そのような世界観を想像すると、それがとても魅力的なものに感じられます。
人間の利益しか考えられない人たちがいます。その人間も、民族が違うと、「人間扱い」することさえできなくなる人たちがいます。その一方で、アイヌ民族のような、柔軟な想像力を持った人たちもいます。
「チ」という語の使われ方は、人間中心主義的な考え方から脱出できないでいるわたしたちに、揺さぶりをかけてくるように感じられます。

このブログの副題「《わたしたち》の自給を目指して」は、「あなたとわたしでわたしたち」の「わたしたち」しか考えないで付けた名前です。でも、そう名付けておいたので、「チ」が気になって、アイヌ語に教えられることになりました。

さて、今年の栽培は、そろそろ終わりです。このブログも、冬の間は、更新が遅くなります。何度も見に来てくださったみなさん、ありがとうございました。また、雪がとけるころになったら、お会いしましょう。
「うちらは、冬でも栽培しとるよ」という方、よろしかったら、掲示板のほうで、このごろのご様子など、お知らせください。
それから、今年(来年?)からは、わたしからは、どなたへも年賀状をお出ししないことにします。1月1日が新しかったり、めでたかったりする理由が、わたしには、全く理解できないからです。先方からいただいたお年賀状には、お返事は出しますけど。

それでは、また。(○゜ε゜○)ノ~~バイバイ

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