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豆の家族

カナダの作曲家のマリー・シェーファーさんが、日本でいう小中学生ぐらいの子どもたちに、「音楽の種類を分類整理して、まとめてください」という課題を出したことがあって、それぞれの児童・生徒が、自分が親しく聞いている音楽を中心に、「音楽の地図」を描いてきたのを、興味深く見ていた、という話を聞いたことがあります。それらの分類のし方が偏っていると非難したりとか、いろいろな情報をまとめて、「普遍的な」分類方法をあみだそうとかいうのではなくて、それぞれの人にそれぞれの音楽世界があっていいのだ、という方向の結論だったように記憶しています。

何でこんな話を持ち出したかと言いますと、いろいろな豆を、うまく分類してまとめられないかと思いたったのですが、やっているうちに、どういう条件で分類したものか、迷ってしまったからなのです。「普遍的な」分類をやろうとするから、迷うんだ、自分の興味関心に沿って考えれば、豆の分類整理も、うまくいくのではないか、と思ったときに、ふと、マリー・シェーファーさんのエピソードを思い出したのです。

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長崎県出身の、わたしの母が、「エンドウ豆は、つくらないの?」「そら豆は?」ときくのです。 エンドウ豆をご飯に炊き込んだり、そら豆の塩ゆでを食べたりしたかったようです。北海道で露地栽培では、つくれないでしょうね。エンドウ豆も、そら豆も、秋から春にかけて栽培する「冬作作物」ですから。

わたしの豆の分類の図は、まず、「夏作作物」と「冬作作物」に分けることにしました。北海道でつくれるのか、つくれないのかが、まず、大切なことです。あとは、似ている「仲間」で、くくっていきました。

上の図をごらんください。わたしがつくっている豆は、インゲン豆の仲間が多いことが分かります。手亡、虎豆、うずら豆、花豆、貝豆、紅絞り、モロッコ豆、パンダ豆。
その次に、大豆の仲間が多いです。鶴の子(「えんれい」は晩生すぎて、失敗でした)、スズマル、黒大豆、くらかけ。

モロッコ豆も、インゲン豆の仲間です。モロッコ豆は、若いさやを食べることが多いのですが、熟した豆でも食べられるのではないかと思って、豆で収穫してみました。

もやしに使われる緑豆は、生物学的には、アズキの仲間とは言えないのかもしれませんが、でも、姿も、生態も似ているので、近くに寄せておきました。

落花生を植えたこともありましたが、まだ豆を収穫するところまで、たどりつけていません。落花生の生態も独特で、おもしろいですね。

日本では、アズキの消費が多いですが、アズキをよく食べるのは、日本人ぐらいのものらしいです。アズキにあたる英語もなくて、「Azuki」と言うしかありませんし。
豆の消費の統計によりますと、世界全体では、アズキなんかより(「なんか」はないか……)、レンズ豆やひよこ豆が、圧倒的に多く食べられているそうです。レンズ豆やひよこ豆を北海道でつくれないかと、毎年試しているのですが、なかなかいい成績を上げられないでいます。

ニセアカシアは、大木に成長する樹木ですが、やはりマメ科です。実を食用にすることはありませんが、肥料樹として、あるいは養蜂の蜜源として、植えられます。ミモザもマメ科の樹木ですが、北海道の寒い冬を乗り越えることができません。ニセアカシアのようなタフな樹木を、上手に利用して、役に立てていきたいものです。

ここのところ、毎日のように、豆むきと、不良豆のより分けをやっています。目で見て、ピンセットで一粒一粒より分けています。販売できる準備が整ったら、またお知らせします。

【追記】
調べてみましたら、エンドウ豆もそら豆も、北海道で、露地でも、できるそうです。エンドウ豆にいたっては、北海道は、出荷量全国第一位でさえ、あるそうです(「つくる」となると、大量につくりますから、北海道は)。早生の品種が開発されているのでしょうね。「北海道ではできない」という記述は、訂正します。それでも、イラン・トルコ・北アフリカあたりが原産の豆らしいですから、作期は限られてくるのだろうとは、思いますが。
コメントでご指摘いただいた耕作人さん、ありがとうございました。

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コメント

そら豆はどうか分かりませんが、豌豆類ならツルなし短期型のを春蒔きで栽培できそうな気がします。
農作業開始時期が北海道と殆ど一緒のサユールイトシロさんの所で、ツルなしのスナック豌豆とかを露地栽培していましたよ。

投稿: 耕作人 | 2008年11月14日 12時41分

耕作人パパさんhappy01、毎度ありがとうございます。

早生の品種を若さやで食べる場合は、春まきでもできるのかもしれないですね。熟した実で食べようとしたら、どうなんでしょう? 北海道で畑をやっていると、霜に合わせないようにと、気を遣います。わたしは、パイプハウスを使わないので、特に気になります。

沖縄で人気がある「えんどうの花」という歌がありますが、北海道にいると、どうしても、「エンドウ豆は、暖かい地方の作物」というイメージが、してしまいます。

投稿: 田中敬三 | 2008年11月14日 16時38分

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