きのうの記事、「北海道有機農業研究会の場合」で、わたしが書いたところだけををご紹介しました、北海道有機農業研究会のメーリングリストでの一連のやりとりですが、書き手のかたがたから転載承諾が得られましたので、つなげてご紹介します。本当は、もうひとかた、転載承諾待ちの書き手のかたががいらっしゃるのですが、そのかたの分は、承諾が得られてから追加することにします。承諾してくださったかたがた以外のかたのお名前は、××で伏せます。それ以外は、原文のままです。
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田中敬三「北海道有機農業研究会の総会に参加しません」
××様
会員名簿管理の状況についてお答えいただきありがとうございます。
会員名簿の管理については、2点、指摘させていただきます。
一点は、わたし田中は、北広島に住んでいたことは一度もないということです。「今回も北広島に送らせていただきました」とありますが、「北広島」って、どこの田中さんの話ですか? 去年の××さんの言い訳も呆れましたが、××さんのこのお答えを聞いて、管理のし方が杜撰そうな印象を、さらに濃くしました。
もう一点は、2カ月ほど前の、11月11日に××さんの名前で発送されたメールが、宛先がCC(カーボンコピー)で、全員のアドレスが晒されているんですけど、これについては、どのように思われているのか、新旧事務局の見解をお知らせください。
会員名簿の管理については、以上です。
今年の総会の会場が宗教団体関連の施設となっていることについて、わたしは、信じられないほどの不見識だと考えていますが、役員の人たちはどう考えていらっしゃるのか、ぜひともうかがいたいです。黙る、という反応も含めて、それぞれの方がどのように考えていらっしゃるのか、非常に興味があります。
田中敬三
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牧野時夫「田中様の質問へのお答え」
牧野です。
田中敬三さんの毛嫌いしているクリスチャンの一人ですが、私の意見を述べます。北海道クリスチャン・センターは、宗教に関係なく一般の市民活動に広く開放している施設です。仏教徒の方が使いたくないと言って利用しないことに文句を言うつもりはありませんが、クリスチャン・センターに偏狭な考え方はありませんから、もしかしたら仏教やイスラム教の集会にだって快く貸してくれるかもしれません。有機農研として利用することに、何ら問題はないと思います。というか、問題にする方が、おかしいと思います。
例えば上智大、立教大、青山学院大、明治学院大、北海道では酪農学園大、藤女子大、北星学園大など、みなキリスト教主義の大学ですが、クリスチャンだけを対象にしたものではないし、学生をクリスチャンにしようとしているわけでもないのと同様です。全国吹奏楽コンクールの最終会場は、普門館という立正佼成会の経営するホールですが、キリスト教主義の学校でも参加を拒否したという話はきいたことがありません。
宛先をBccにするべきところ、Ccにしてしまうことは、私も何度かやってしまったことがあります。ミスはミスですが、謝れば済むことです。その場で本人に指摘してあげれば、よいのではないでしょうか?
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田中敬三「Re:田中様の質問へのお答え」
牧野様
お答えありがとうございます。牧野さんは答えてくださると思っていました。
簡単にコメントします。クリスチャンセンター側が広量な精神をもって、仏教徒やイスラム教徒にも施設を貸すとしても、仏教徒やイスラム教徒側では、クリスチャンセンターで催しをしようとはしないでしょう。
問題の所在は、施設を貸す側ではなく、借りる側がどの施設を選ぶか、というところにあります。宗教団体関連の施設でなければ参加したいと思っていた人が、参加できなくなるわけですから、その責任は、会場を選択した人にあります。
北海道有機農業研究会は、有機農業を研究する団体ですから、宗教団体関連の施設を選ばなければ、誰でも気持ちよく参加できるはずです。わざわざクリスチャンセンターで総会を開催しようとするのは、常識的に考えても「変」です。
それでも、北海道有機農業研究会の総会をクリスチャンセンターで開催することを「問題にするほうがおかしい」とおっしゃるのであれば、それは、文化の多様性を理解しない、傲慢な考え方だと思います。
ミッションスクールについては、ミッションスクールだから行かない、という人は、いくらでもいます。
CCについては、会員名簿の杜撰な管理と同質の問題で、メーリングリスト参加者全員のアドレスを無断で晒してしまっているわけで、こういう事では困る、ということの一例として挙げました。
以下は、事務局への意見です。
わたしのところに去年も今年も総会の案内が届かないのは、どうやら、北広島の田中さんという人の所に届いていて、間違いとして返送されてこなかったから、というのが真相なのでしょうか。
わたしは、去年の1月に会に転居届を出したのではなく、会報類が届いていないことに気づいたわたしが、3度請求しても来なかったので、××さんに電話をかけて、「正しい」住所を連絡したのです。それなのに、今年の総会の案内も届かないというのは、本当に北海道有機農業研究会の事務局って、どうなっちゃってんの?!って感じなんですけど。
今年は総会前に発見できてよかったですが、会場がクリスチャンセンターということなので、わたしは参加できません。キリスト教関係だからどうのといちゃもんつけているのではないのです。有機農業の研究団体なのですから、誰でも気持ちよく参加できるように、特定の宗教や特定の政治傾向などに関係しない会場を選ぶのは、役員として当然の義務ではないかと、わたしは思います。
田中敬三
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高野健治「田中様へ」
高野です。
いろいろ不愉快な思いをさせてすみません。
以前交流会で親しくお話して以降、お会いできなくて、深川でその後、どうしていらっしゃるかと思っていましたが、こちらの不手際で全然案内が行ってなかったんですね。本当に申し訳ありません。
さて、私は、田中さんおっしゃる所の、ずさんで不見識な会の代表を現在しておるのですが、クリスチャンセンターを総会学習会で使用することについて、私の考えを述べさせていただきます。
私は、田中さんのように、敬虔な仏教徒でもなければ、牧野さんのようにクリスチャンでもありません。もともと宗教には多大な興味を持っていましたが、現在無宗教だと言ってよいでしょう。
田中さん、実は去年の我会の総会学習会は札幌の世界救世教の建物をお借りして行われています。去年、世界救世教で今年、キリスト教ですから、田中さんに言わせると、もう滅茶苦茶ということになりましょう。でもね、残念ながらこの会はそういう会なんですよ。
私も、この会に入った時、いろんな意味で、もうちょっときちんとした方が良いんではないかと思いました。しかし、事務局のずさんさは強く自己反省しなければなりませんが、それ以外の物事に対する「ゆるさ」こそがこの会の魅力なのでは?!と思っています。
田中さんは「不見識」とおっしゃいます。 私は「見識の違い」かなと思うわけですよ。
ぶっちゃけた話、会場として、集まりやすく、しかも低料金な場所はなかなかないんです。
クリスチャンセンター内で宗教的なことを押し付けられたら私も嫌ですが、今まで、何べんもこの会場を使用してますが、そういうこともなかったですし、器はどこだって、良いんじゃないのかなーと、言うと田中さんをまた怒らしてしまうかな?
どうですか、田中さん、今度農業の話以外にも宗教の話もしませんか、個人的に。
良かったら、長くこの会ともお付き合いください。
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田中敬三「Re:田中様へ」
高野さん、こんにちは。
誠実なお答えをいただき、ありがとうございます。高野さんの発想の「ゆるさ」に、ほっとさせられました。
個人的には、キリスト教であれ、神道であれ、宗教団体関連の施設での総会への参加は、遠慮させていただきます。皆さんにお会いできないのは残念ですが、わたしの宗教的良心が許さないですね。
それで迷惑をこうむる人がいない限り、文化の多様性は、できるだけ尊重されるべきだと、わたしは思っています。その意味では、「器はどこでもいい」というご主張は、文化の否定のように感じられます。
わたしは、思っていることを、わりとすぐ言ってしまうのですが、中には、黙って欠席する人もいるかもしれませんし、出席はするけど、違和感を抱き続ける、という人も、いるかもしれません。
来年の総会の会場選定のときは、「ついていけない」と感じかけている人がいるかもしれない、ということを、ちらっとでも想像していただけると、うれしいです。
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高野健治「Re:田中様へ」
田中さん、ご返答ありがとうございます。
なるほど、器も文化なのかもしれませんね。
文化を否定するつもりはないのですが、確かに、僕は仏、あるいは神というものの在りように比べたら器(文化)を軽視しているかもしれません。
ところで、道新の朝刊に五木寛之が親鸞について小説を連載しています。ご存知ですか? 今、若き日の親鸞は「仏とは何か」について、苦しみながら自問自答して答えを探し求めています。
田中さん、『仏とは、何なのでしょう?」、そして『仏はどこにいるのでしょう?」答えはこの欄でしなくて結構です。今度、お会いした時にきかせてください。
田中さんのような考えの会員が一人でもいる以上、次回からは会場について 留意します。
転載の件、O・Kです。 では、お元気で!
高野
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田中敬三「Re:田中様へ」
高野さん、
こちらこそありがとうございます。
器(文化)って、大切なのです。集金力のある宗教団体は、集会場でも、講演会場でも、コンサートホールでも、学校でも、病院でも、図書館でも、何でもつくって、「器」をとおして布教をすすめてこようとします。そういった文化戦略には、自覚的でありたいものです。
で、総会の会場には、わたしのように声を上げる人がいなくても、公共の施設のような、ニュートラルな会場を選んでください。たばこの煙を迷惑だと声を上げる人がいなくても、公共の場では喫煙しないのと同じようなことです。
1月の中旬に開催する、と決めたら、公共の施設の予約申し込み開始にあわせて、近所でいける人に、行って予約してもらえば、それですむことです。今回のように、2週間前に開催を知るのでは、都合のつかない人もいます。
ちなみに、わたしは、きょう、16日現在、まだ、総会の案内を受け取っていません。このメーリングリストで、総会があることを知っただけです。
事が終わったあとで案内が来ても、古新聞の束を持って来て、新聞の購読料を請求されるようなものです。
宗教の話は、はた迷惑な信仰を押しつけようとする人が近くにいる状況では、時間の無駄なので、したくありませんが、誠実そうな高野さんとでしたら、有意義な時間が過ごせそうです。
いつか、お会いできるときを楽しみにしています。
田中敬三
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