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オオウバユリ

平取アイヌ文化保存会の技能伝承講座で「トゥレップ(オオウバユリ)加工、保存」という催しがあったので、参加してきました。

Trep1 これが、オオウバユリです。根元の鱗茎を利用します。

Trep2

樽の中で鉈の背で搗いて潰しました。臼と杵でやってもいいです。

Trep3_2 水を加えて、ざるで濾して、液は、沈澱させて、でんぷんを取ります。

Trep4

ざるに残る、繊維が多く含まれるほうは、フキの葉っぱでくるんで、

Trep5 さらにヨモギの葉っぱでくるんで(ヨモギには、防腐効果があるそうです)、土に埋めて、発酵させたのち、乾燥させます。食べるときは、煮戻すそうです。

Trep6_2

でんぷんも、発酵乾燥させるほうも、すぐには食べられないので、オオウバユリの鱗茎を、茹でて、潰して、つなぎに市販のでんぷんを入れて、捏ねて、食べやすい大きさに丸めて、マーガリンを引いたフライパンで焼くという、北海道の料理「いも餅」(「いも餅」は、ジャガイモでつくります)式に調理して、食べました。繊維は、今回は庖丁で刻みました。
食べやすい、爽やかな風味です。繊維を含むので、腹持ちがいいです。 

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コメント

こんにちは。オオウバユリの料理教室の、興味深いレポートを拝見しました。かなり多くの球根を使っているようなので、オオウバユリは畑で栽培されているのでしょうか。おいしそうですね。その昔、アイヌの人たちにとって、初夏の季節に、この料理が何かのお祭りで皆に振舞われたのかなと、想像しました。フライパンでいためる料理法は、ずるいですね。本物よりおいしくなります。地中で発酵させた繊維部分は、煮戻しすると、きっと素朴で独特の風味があるでしょうね。多分それほどのご馳走ではなく、保存食として、干し魚などと一緒に煮て食べていたのかなと想像しました。しかし初夏ですと、そんなに長くは地中に置けないですね。納豆のような粘っこい状態になって、煮るとかなり癖のある味になりそうですね。機会があれば、味わってみたいと思います。

投稿: 金塚勝 | 2011年7月21日 20時36分

金塚さん、こんにちは。

オオウバユリは、天然のものです。山に入って採ってきたものです。このときは、実際、けっこうな量の鱗茎を使いました。

北海道では、春の山菜、そして秋のきのこの季節になると、大勢の人が山に入って、山菜採り、きのこ狩りを楽しみます。それら、山菜やきのこを買い取る業者もいて、山菜採りやきのこ狩りを仕事にしている人もいます。
金になるから、いくらでも採ってしまうのですか、そうすると、採りすぎて、次の年から採れなくなってしまう、ということが起こります。

オオウバユリは、需要が少ないので、採りすぎになる、ということは、ないみたいです。といいますか、山で採れるものを、何でわざわざ栽培する?!、みたいな感覚のようです。
最近、スーパーマーケットなどにも流通しているギョウジャニンニクなども、栽培ものが出回るのは、天然ものが採れない時期に限られるようです。

見慣れている人は、自動車の窓ごしからでも、すぐオオウバユリを見つけて、「あ、あそこにある」と言って、車を止めて、掘ってきます。

おっしゃるように、オオウバユリは、鱗茎が大きくなる今ごろが「旬」ですね。伝統的な食べ方は、どれも「保存食」です。採れるときに採って、保存して、一年中食べていたのでしょう。

オオウバユリのでんぷんの団子は、近所のアイヌ料理のお店で食べたことがあります。ふつうに団子でした。繊維を多く含む部分を発酵させて、乾燥させて、煮戻したものは、わたしは食べたことがありません。一度土に埋めて……というあたりが、「食べて大丈夫なの?」という疑念を抱かせますが、機会があったら、恐いもの見たさで、一度は味わってみたい気がします。
いや、乾燥させた状態で、お土産にして売り出したらいいかも、です。もしかして、食品としての販売許可が出ないとか??!

投稿: 田中敬三 | 2011年7月22日 13時08分

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