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ユイ・リーチョン(文)、チュ・チョンリャン(絵)『チュン チエ――中国のおしょうがつ――』(光村教育図書)

絵本を見て泣いてしまった。少女の「わたし」のお父さんは、遠くに働きに行っていて、年に一度、お正月(いわゆる旧暦)に帰ってくる。舞台が一人っ子政策の中国だから、きょうだいはいない。お父さんの帰りを楽しみにしている、という、ただそれだけのお話しなのだけど、しみじみとしていていいんだな。

ふるさとがあって、家族がいて、伝統行事を楽しむ地域社会があるということ。わたしが失っていることがここに描かれている、と思った。わたしだけでなく、日本人の多くが、多かれ少なかれ失っていることなのではないだろうか。それは、なんでもないことのようなものなのだけれど、失ってしまうと、とり戻すことの困難なもの。

奥付をみたら、きょうが発行日になっている。

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