イチゴの「更新」
ここのところ、何をやっているかといいますと、イチゴの子株をとって、ポットに移植しています。もともとイチゴを栽培するつもりはなかったのですが、家庭菜園で使われていた畑を、そのまま譲ってもらって借りているところがあって、畑にイチゴがついてきたわけです。
イチゴの場合、親株からツーっと「つる」がのびてきて、その先に子株ができて、根をおろすようになっています。これを「ランナー」といいます。実をつけ終わったイチゴたちは、今ごろの季節は、ランナーをのばしまくっています。で、わたしはこの子株をポットに移植して、古い株は抜いて捨てて、うねをつくり直して、ポリマルチを張って、そこにポットの子株を植え戻そうと考えています。
この、古い株を捨てて新しい株を生かす一連の作業は、「更新」と呼ばれています。スポーツでの記録の「更新」とか、ホームページの「更新」とかというのに似て、「更新」という言い方は、古い株をつぶす残酷さを感じさせない、便利な言葉です。
この「更新」は、株を新しいものに世代交代させることによって、みのりをよくします。また、病気になりにくくする効果もあります。たまごを産まなくなったニワトリをつぶして、若いひな鳥を導入すのと同じ発想です。栽培は、飼育の植物版なのです。対象を管理・支配して、利用する技術なのです。
それにしても、イチゴという植物の、生命力の旺盛なこと! 増える、増える。ランナー出まくり。イチゴという植物、これで実がならなかったら、猛烈にきらわれていたでしょうね。
とにかく数が多いので、いい株を厳選して残すことにしています。「若いコ」「きれいなコ」「丈夫そうなコ」を基準にして選抜して、ポットに移植しています。それでも数が多くなりすぎて、通りがかった人に、「イチゴの苗を売り出すのかい?」と聞かれてしまったほどです。
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