圃場

土が凍る

深川市から平取町に引っ越してきて、環境的に大きな違いを感じたのは、雪が少ないということです。深川市から引っ越しの荷物を積んだ軽トラで出たときは、運悪く暴風雪の日で、荷台にかけたシートの上にごっそり雪が積もっていたのですが、平取町に着いてみたら、風は吹いていましたが、雪なんかなくて、雪を積んで走っている車なんて自分だけ、という状態でした。
深川市は雪が多い地方で、毎日家のまわりの雪かきをしないと、雪に閉じ込められて、家から出られなくなります。そんな心配のない平取町は、楽といえば楽です。ただ雪は、地面を寒風から守る断熱材の役割を果たしているので、雪が積もらないで地面がさらけているところは、土が凍ります。これが、根で冬越しをする植物に害を与えます。
深川市の自宅の前の庭で育てていた桃の木と食用菊の株を持ってきて、平取町の自宅の前の庭に植えたのですが、さて、来年まで生き延びることができるか、どうでしょうか。地元の方の助言では、木の根元に籾殻をまいてみてはどうだろう、ということなので、近日中にそうしてみようと思います。
深川市のような雪の多いところでは、木の枝に積もった雪の重みで枝が折れるので、雪囲いと言って、冬の間中、むしろなどで木を囲むことをするのですが、こちら平取町では、雪が少ないので、そういうことはしないそうです。
雪が少なく、寒さも比較的厳しくない地方の人の感覚では、「雪が多い=寒い」というイメージがあると思いますが、実際は、雪が少ない地域のほうが、寒風が直接に吹きすさぶ分、寒いのです。野菜なども、雪の中ならば保存できますが、雪のない天然冷凍庫状態のところでは、凍って傷んでしまうのです。

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焼きふきのとう

畑でフキを栽培しているわけではないのですが、毎年勝手に生えてきます。
たまたま、水上勉さんの『土を喰う日々』(新潮文庫)を読んでいたら、ふきのとうに油をつけて焼いて、塩味で食べる話が出てきたので、まねしてみたくなりました。

Yakihukinoto

調理法なのか、フキの種類なのか、はたまた畑の土のせいなのか、苦みが少なくて、抵抗なく食べることができました。食べたあとで、体の中から春の香りがじわっと広がってくる感じでした。こういう食べ方って、シンプルでいいですね。

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