道具・資材

イナウ

イナウをつくる体験をできる機会があったので、参加してきました。イナウというのは、木を削ってつくる「ぬさ」のようなものです。飾りのようであって、カムイに捧げるものでもあります。
木は、ヤナギかミズキを使います。ミズキのほうが、より白くできあがります。
初めてつくったのですが、「初めてにしては上手だ」とほめられました。
写真は撮ったのですが、会場のチセ(家)に入ってから撮った写真が、なぜか全部真っ黒になっていて、お見せすることができません。

チセに入る前に撮った写真がありますので、載せておきます。

Cise これがチセです。かやぶきの家です。消防法の規定で、人が住むことはできません。儀式などのときに使われています。
ふだんは、バスで来る観光客に見てもらっているぐらいです。

Cip1 チプ(丸木舟)です。
昔は、こういう舟で漁をしたり、川を行き来したりしていたのでしょうねえ。今は、儀式のときにだけ使っています。

Cip2 チプのへさきには、模様が彫刻されています。

Iutap1 イユタプ(ばったり=水力を利用した精穀機)。
穀物を搗いて、殻を取ったり、粉にしたりしたものです。

Iutap2 イユタプの「かけひ」仕掛けの部分。
これは再現したもので、現在実用に使われているものではありません。

Pu_heperset 手前は、プ(高足倉=食料庫)。
奥は、ヘペレセツ(子グマを飼うおり)。

おしまいです。
何で、チセの中で撮った写真、黒かったのでしょうか。カムイに対して、何か失礼でもあったのでしょうか。

| | コメント (2)

便所のハエ対策

今度引っ越してきた住宅は、くみ取り式の便所なので、ハエが発生します。今までは寒かったので、活動していなかったのですが、暖かくなってきて、きょう、室内に、初めて、成虫のハエを見ました。
ある方から、発酵剤をまいて、便槽の便の中の有機物を早く発酵させて無機物にしてしまえば、ウジは餌を得られなくなって、死滅する、という情報を得て、さっそく、発酵剤なるものを買いに行きました。

550320namagomishorizai

農協に「生ゴミ処理剤(EM菌入りボカシ)」というのが売られていました。これでいいのかなあ。写真載せていますが、これでうまくいくかどうか、分かりません。この商品をお勧めしているのでもありません。結果は、後日、報告します。農協には、ウジ用の殺虫剤も売っていましたが、ボカシでうまくいくなら、毒物を使うよりは、いいでしょう。

| | コメント (2)

乾燥ジャガイモをつくってみる

「ジャガイモ博物館」というサイトがあります。その中に、アンデスの高地でつくられている「チューニョ(乾燥ジャガイモ)」についての記事があります。これをつくってみようと思い立って、やってみました。やりやすいように、ちょっとアレンジしてあります。

まず、ジャガイモの皮をむいて、冷凍庫で一晩、冷凍します。翌日、水にさらして、解凍します。日中は、そのまま水にさらしておきます。

Reitokaito

さらした水には、ジャガイモの「あく」がしみ出て、赤茶色になります。この冷凍-解凍を4日間、繰り返します。4日目には、もう「あく」は、ほとんど出てこなくなります。
それからこのふにゃふにゃになった芋を、洗濯ネットに入れて、ソメラの高速脱水機にかけて、脱水します。ちなみにアンデスでは、足で踏んで脱水させるそうです。
で、そのあとは、「エアドライII」という、ファンで風を当てて食品を乾燥させる乾燥機にかけて、乾燥させれば、できあがりです。

Hoshiimo

これが、できあがった乾燥ジャガイモです。6時間ぐらい風を当てておくと、カチンカチンに固まります。平べったくつぶれた、白っぽく乾いた粘土のかたまりみたいです。これを見せて、ジャガイモだと分かる人は、少ないと思います。何年でも保存がききそうな雰囲気です。

さっそくですが、水で戻して、煮付けて食べてみましょう。

Nihoshiimo

丸みのある、元の芋の形に戻りました。形状記憶芋のようです。黒っぽいのは、しょう油の色もありますが、煮戻すと、黒っぽくなる性質があるみたいです。
味は、生のジャガイモの煮付けから、ジャガイモの香りを抜いたような、くせのない、素朴な味です。たとえば豚肉みたいな、脂気のある動物質の食材と組み合わせて料理すると、よりおいしくなりそうです。

冷凍-解凍の過程なしで、生のままのジャガイモを、乾燥・保存させることはできないでしょうか。試してみました。

千切りスライサーで、ジャガイモを千切りにします。ざるにとって、大きな鍋の中で水にさらします。このさらした水の中には、デンプンが溶けていますから、捨てないで、とっておいてください。
水にさらしたジャガイモは、洗濯ネットに入れて、ソメラの高速脱水機にかけて、脱水します。そして、ネットのまま乾燥機「エアドライII」に入れて、乾燥させます。半日ほど乾燥させると、パリパリの乾燥ジャガイモになります。

Sengirikiriboshi

「こうなご」と切り干し大根の中間みたいな、一風変わったものができます。
水で戻して、油で炒めて、きんぴらにしたり、水で戻して、ゆでて、ドレッシングかマヨネーズであえて、サラダにしたりして、食べます。
千切り状のジャガイモが、煮てあるの煮くずれないでいる、というのは、意外な感じがします。

Kinpirasalad

ところで、最初にジャガイモを水にさらしたときに、さらした鍋の水をとっておいてくださいと言いましたが、あの水から、デンプンをとり出してみましょう。
ジャガイモをさらした水は、しばらくおいておくと、デンプンが沈殿してきます。上水は、「あく」を含んでいますので、静かに流して捨てます。ざるの目をすり抜けた細かい「かす」が気になるようでしたら、目の細かい茶こしでこしとると、いいです。
で、「もう一度水を入れて、沈殿したら上水を捨てる」を、3回繰り返します。そして、最後はそのまま自然に乾燥させれば、ジャガイモデンプンのできあがりです。
デンプンは、栄養成分的には、炭水化物のかたまりみたいなものです。

Denpundangojiru

デンプンの簡単な使い方としては、水に溶いて、スープに混ぜて、とろみ付けに使うというのがあります。今回は、もうちょっと手を加えて、カボチャの団子汁をつくってみました。

まず、カボチャをゆでて、マッシャーでつぶします。冷めたら、デンプンと上新粉(米の粉)を混ぜて、こねてちぎって丸めて団子をつくって、お湯でゆでます。別にスープをつくっておいて、そこにゆで上がったカボチャ団子を入れて、できあがりです。
この団子は、煮くずれしないので、重宝します。黒蜜をかけたり、きな粉をまぶしたりして、甘くして食べても、おいしいです。

| | コメント (3) | トラックバック (0)