当地界隈の秋まき小麦の種まき適期は、9月下旬です。こまかく言う人は、23日だと言います。週間予報では、あしたは晴れで、あさっては雨です。もう、あしたやるしかないですね。
そこで、塩水選による「種えらび」をしました。塩水につけて沈む、重い、いい種を使おう、ということです。よしだひさし・めぐろみよ『ムギの絵本』(農文協)から引用します。
水1.8リットルに塩230グラムくらいをとかした塩水の中にタネを入れて、しずんだものをまこう。しずんだものは、よくふとったいいタネだ。そのあと、いちど水洗いして、2日ぐらいかげぼししてからまこう。
使用した種は、今年、収穫したばかりの自家採種の種です。全部浮いてしまったらどうしようかと心配しましたが、幸い、ほとんど沈みました。
ちなみに、品種は、「ホクシン」です。今年、全般に、種を密にまきすぎて、うまくいかなかったので、その反省を込めて、種は、2キロ、用意しました。他の作物と互い違いの混植なので、栽培面積が出しにくいのですが、ざっと2畝(2アール)ぐらいとして、このぐらいの種で、どうでしょうか。
次に、風呂湯浸法による種子消毒です。農協から種を買ったときは、薬剤による種子消毒がされていたのですが、自家採種2年目ですので、自分で種子消毒をしなくてはなりません。日本有機農業研究会『有機農業ハンドブック』(農文協)に、やり方が出ていました。引用します。
小麦にはハダカクロホ病などの種子伝染する病気がある。そこで、45℃にし、火を完全に消して、毎時1.5℃ぐらい下がるようにフタを開けた風呂に浸すとよい。8~10時間後に引き上げ、むしろに広げて、陰干しする。
ということで、お湯に浸すところまでは、このとおりにやったのですが、事件は、そのあとに起こりました。
去年も、この種子消毒のやり方でやったのですが、そのあと、網ごと、コンデンス型除湿器のある小部屋に入れて一晩おきました。朝見てみて、びっくり。さすがのコンデンス型除湿器も、網ごとおかれては歯が立たなかったと見えます。なんと、発芽しはじめているではありませんか! しかも、芽がからみあって、かたまりになっている! 大慌てで、予備用の種を、同じ手順で用意しました。前の、かたまりになった種も、もったいないので、ほぐしほぐし、まいていきました。
そんな失敗があったので、今年は、脱水専用の機械と、食品乾燥と生ごみ処理兼用の、バケツの中にファンで空気を流し続ける機械とを用意して、ことにのぞみました。
なぜ、本に書いてあるように、むしろに広げて陰干ししないかといいますと、わたしは、狭い市営住宅に住んでいまして、納屋というものを持っていません。広げて干すスペースがないのです。ひなたでよければ、共有地の芝生の上でもいいのですが、そしたら、「スズメさん、ご自由に召し上がれ」状態になってしまいます。なので、乾燥機を使おうとするわけです。
お湯からあげた種を、洗濯ネットの中に入れて、脱水専用機で脱水をして、とり出してみると……なんと、小麦が半つぶれになって、洗濯ネットにねっちゃりくっついているではありませんか! お湯につかって柔らかくなった小麦に、脱水専用機の強力な遠心力が作用して、つぶれてしまったようです。
脱水のときに、半分に分けていたので、1キロは、無事でした。つぶれても、芽が出てくるかもしれないし、捨ててしまうのはもったいない、と思って、無事だった1キロと混ぜて、食品乾燥機の中に入れました。あした、うまく乾いてくれているといいのですが、またかたまりになっていたら、どうしましょう。
ま、うまくいかなかったら、塩水選も種子消毒もなしで、いきなり、収穫したままの「ホクシン」、まいちゃいます。ちゃんちゃん。
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