畝間1メートル

Komugiunema1m

秋まき小麦、芽が出てきました。
小麦は、当地では、このように条まきではなくて、全面まきに近いまき方をします。わたしは、畝間に1メートルをとりました。近所の人が見たら、なんて無駄な畑の使い方をしているのかと、驚くのではないかと思います。
いいのです。このぐらい畝間があったほうが、間を通って作業をするのが、しやすいのです。草刈りなど、刈り払い機を持って、ダーッと走れば、片付いてしまいます。やろうと思えば、耕耘機を入れて中耕もできます。
小麦だけではなくて、来年は、すべての作目で、畝間1メートルを標準にしようと思っています。秋まきの小麦と、先日植えたニンニクから、このルールを適用しています。
去年は50センチメートル、今年は75センチメートル、そして来年は1メートルと、畝間が年ごとに広がっていきます。いいのです。北海道には、余っている畑地は、いっぱいあるのですから。
今年は、草の勢いに負けて、作物が日陰になって、熟度にばらつきができて、収穫できなくて、無駄になった作物が多かったです(豆類など)。来年は、そういう無駄をなくして、さらに、作業の軽減化をも目指します。

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秋色

2日ほど、雨がちの日が続いたあと、急に畑が秋色に色づきました。
まず、空が違います。
3日前に撮影した空は、こんな、夏の雲でした。

Natsunokumo

Akinosora それが、きょうは、こんなふうに、すっかり秋の空なのです。

秋まき小麦用のスペースを作りたいので、急いでジャガイモを掘りあげました。

Imokongo

色も大きさも、まちまちです。

カボチャは、同じ一つのカボチャの実から種をとったのに、できたカボチャは、白かったり、濃い緑だったり。

Kabochakozatsu

みんな違って、みんなよい、ですね。いろいろあって、楽しい。

Hatomugiiroduku

ハトムギの実も色づいてきました。

これは何をやっているかというと、

Azukiinakibi

刈り取ったイナキビの株の上に、刈り取ったアズキを載せて、乾かしているところです。こうすると、空中に浮いているから、風通しがいいのではないかと。

Muginukegara これは、脱穀し終わった秋まき小麦の抜け殻。
稲架に干しておいた小麦の束を、脚立のステップにたたきつけて脱穀します。脱穀機はいりません。ぱんぱんとたたきつけるだけで、小麦の胚乳が外れて、脱穀から脱ぷまでが、一度に済んでしまうのです。脱ぷ機もいりません。籾殻は穂についたままです。なんて楽なんでしょう。
わたしが育てているのは、「ホクシン」という品種ですが、他の品種でも、こんなふうにうまくいくかどうかは、分かりません。

Okabotoramame

手前の、背の低い、黄色っぽい穂が、陸稲です。
うしろの、支柱にからみついて、もこもこ繁っているのが、虎豆です。
豆類も、エゴマも、急に黄色っぽくなって、収穫の季節になってきました。

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麦畑

Mugibatake

きのうの、麦畑の様子です。手前から、ハトムギ、オオムギ、陸稲、秋まき小麦です。秋まき小麦、スズメのえさ場と化しています。さっさと刈り取ってしまおうか、もう少し熟させようか、どうしたものか。

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生の発芽小麦を食べてみる

nullさんのブログの、「発芽小麦がおいしすぎる。」という記事を見て、まねをして、発芽小麦を作って、食べてみました。

Hatsugakomugi

小麦を水につけておくだけです。もやしを作るのと同じ要領でいいようです。水が腐敗しないように、ときどき換えます。写真のような感じで、白い芽が出てきたあたりで、食べます。味付け調理はしないで、生でそのまま食べてみました。感想は……

〈生〉です。穀物ではなくて、野菜になっています。水を吸って軟らかくはなっていますが、かんでいても、ふすまの部分が最後まで口の中に残ります。
味付けは、しないほうがいいと思います。これはこれで、そのまんまの〈生〉の味を楽しむものなのでしょう。動物が、自生の植物を食べるような、野性的な感覚がよみがえってくるようです。調理というものが、あれこれ味を付け加える〈プラス〉の発想なのに対して、この生の発芽小麦は、何もしない〈ゼロ〉の味。〈プラス〉の発想では作れない、次元の違う味なのだと思います。

小麦は、粉に挽いて、うどんやパンにして食べる食べ方も捨てがたいので、生発芽小麦も、粉食も、両方やっていこうと思います。特別な道具を使わないで、手軽に小麦を食べる方法があることを知って、よかったと思います。味も、新鮮な驚きでした。
少しずつ、切らさないように作っておいて、食べてみようと思います。そのへんの小皿で作れますから。
玄米なんかに似て、よくかんで食べるので、唾液がよく出ますし、かむ刺激があって、過食にならなくなるかもしれません。

やってみないと分からないこと、というものは、あるものです。

小麦の種を農協で買ったときに、収穫した小麦を種として販売することは禁じられている、と念を押されましたが、こういう食べ方があるなら、種としてではなくて、食品として玄麦を販売することもできるのではないか、と思いました。小麦を発芽させるのは、栽培というよりも、むしろ、調理に近い行為でしょうから。

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赤さび病

秋まき小麦(ホクシン)の葉に異変があらわれました。下のほうの葉に、赤褐色の小さな斑点を中心にして、黄化が見られるようになってきました。

Akasabibyo

北海道立中央農業試験場の「小麦図鑑」というホームページを見ると、この異変は、どうやら〈赤さび病〉のようです。
ホクシンという品種の小麦は、赤さび病になりやすいようです。手の打ちようがないので、収穫まで持ちこたえてくれること願いながら、様子を見ることにします。

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こぼれ種(小麦)

Koboremugi

去年収穫した秋まき小麦のこぼれ種から生えてきた小麦です。耕起も施肥もしていません。このまま行けば、収穫するところまで行くでしょう。
わたしが去年・今年と使っている3カ所の畑で、こぼれ種で生えてきているのは、小麦とソバです。去年の収穫しなかった種芋から生えてきているのは、ジャガイモとキクイモです。
10年は収穫を続けられると言われるアスパラガスも、ランナーで増えるイチゴも、たくましい作物です。
このあいだ、わたしは植えていないのに、畑にぽつんと1本、トマトが生長していたことがあります。鳥が食べかけを落としていったのでしょうか。トマトも、熟した実が落ちて、そのままにしておくと、次の年に芽が出てくることが多いです。

人間が手をかけなくても、自ら世代交代をして生き延びていく、こういった作物たちのたくましさに、感心させられます。気候風土に合った、安定成長する作物を、もっと栽培していきたいです。

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余っている種をさしあげます

わたしのところで余っている種を、「栽培生活友の会」http://saibaiseikatsu.jp/tomonokai.htm の会員に登録されている方限定で、さしあげます。(「どなたでも」と言うと、殺到しそうなので、限定して、様子を見てみます。)
どれも、去年自家採種して、今年、自分でも栽培をはじめている種で、発芽することは、確認済みです。
栽培のし方に関しては、わたしが経験した範囲で、質問にお答えしますが、栽培については、栽培なさる方の自己責任でお願いします。
少量、封筒に入れてお送りします。お試し=サンプルと考えてください。どれもみんな固定種なので、うまく育てば、採種して、増やすこともできます。
まず、どの種をご希望かを、「会員頒布」のページ
http://saibaiseikatsu.jp/kaiinhanpu.htm から、メールでご連絡ください。

〈さしあげる種のリスト〉(この記事を書いた6月11日現在)

タイサイ
春菊
ネギ
亜麻
まさかりカボチャ
黄色八列きび
ソバ
ヒエ
イナキビ
モロコシ
アスパラガス(追加!)

ニセアカシア(ハリエンジュ)の種についてのお問い合わせが多いのですが、ニセアカシアは特定外来生物に指定されかけている、デリケートな存在ですので、お住まいの地域の養蜂業者さん(ニセアカシアを蜜源として利用しています)に、その地域の事情についてうかがってください。わたしから種をお配りすることはしていません。

強力粉がとれる春まき小麦の種をお探しの方からのお問い合わせをいただきます。わたしは、最初は農協で買ったのですが、買ったときに、わたしが小麦を種として販売するのは法律違反だ、と注意を受けました。売るのではなくてさしあげるのはいいのか、ほかの種と交換するのはいいのか、食品として売った小麦を買った人が種として使う場合はどうなのか、よく分かりません。法律に詳しい方、教えていただけるとありがたいです。

【追記】
上記記事で、「みんな固定種」と言いましたが、ネギとアスパラガスは、わたしが使わせてもらっている畑の、わたしが使いはじめる前に使っていた人が残していった作物から採種したもので、品種不明です。もしかしたら、交配種の二世かもしれません。訂正します。

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畝幅

栽培に関して判断を必要とするときは、わたしは、現場で考えることにしています。「畑の図」とかを描いてみたりはしますが、現場で歩いて見て回らないと、的確な判断はできません。

今は、種まきの時期ですが、一つ、大きな問題は、畝幅です。
畝は、なぜ作るかと言いますと、一つには、水は
けをよくして、根腐れを防ぐ、という目的があります。元水田畑など、雨が降ると、ぬかるんで大変です。でも、ここ数年は、雨が少ししか降らなくて、水不足で問題になったことはありますが、水が多くて困る、ということはありませんでした。
畝を作るもう一つの目的は、作業のしやすさです。畝間を歩いて農作業ができれば、種まきでも、刈り取りでも、効率よく仕事をこなすことができます。
面積が少ないときは、どのように作物を植えようと、どうでもいいのです。わたしも、自宅の庭では、挿し木で増やした食用菊の苗を、あいているところに適当に植えてありますし、タイサイと春菊の種など、混ぜて適当にぱらぱらまいて、覆土もしていませんが、いい具合に芽を出してきています。有毒の植物との区別さえつけば、作物をきれいに並べて生やす必要など、全くないと言ってかまいません。
しかし、上記のようなことは、栽培面積が狭い場合のことでして、ある程度以上の面積の栽培をこなさなくてはいけないときには、畝があったほうが便利なのです。

では、畝幅は、どのぐらいにしたらいいのでしょうか。これは、作物によって、最適な畝幅があるのですが、不耕起栽培のように、一度畝を作ったら、毎年その畝を使うような栽培方法の場合、どの作物にも使えるような、〈汎用畝幅〉があると便利です。
昔からよく、いろいろな作物に使われていた畝幅は、2尺=約60センチでした。去年、わたしが作った畝(土を盛らない〈平畝〉ですが)は、平均で約50センチでした。耕耘機の刃の幅が50センチだったからです。

50cmune_2

この図のように、耕耘機で耕した筋2本分(1メートル)に、135センチ幅のマルチを張って、筋1本分を通路にしたのですが、あとから欲張って、この通路にも作物を植えたのが災いしました。
マルチを張ったのは、中島正さんの、『農家が教える自給農業のはじめ方』という本に、マルチ利用が勧められていたからです。マルチについては、実際に使ってみて、使ったほうがいい作物と、使わないほうがいい作物とがあることが分かりました。
今年は、3カ所借りている畑のうち、2カ所は、全部はがしましたが、一番広い畑は、めんどくさくなって、今年も張ったまま使うことにしました。ただし、今年は、マルチの中央に穴を開けて、下の図のように、畝幅が75センチになるように使います。

75cmune

畝幅を広げることで、去年いろいろあった弊害が、かなり改善されると思います。
下の写真が、マルチを残す予定の畑です。畝間に見える緑の筋は、秋まき小麦(ホクシン)です。

Unehaba 

畝幅のほかに、もう一つ悩んでいるのは、トンネルを作ろうとしていることです。トンネルというのは、作物の上に張る、アーチ状の支柱と透明フィルムで作る、ミニ温室です。陸稲の一部と、今年初挑戦のハトムギの一部に、使ってみようと思っています。陸稲もハトムギも、トンネルを張ることによって、苗の生長が安定することになると思われます。
資材購入にお金がかかるので、全面に展開するのは厳しく、お試しで一部分、やってみます。経費以上に効果があれば、来年、面積を広げますし、たいしたことがないようであれば、別の方法を考えます。
使い回し3年目になる不織布も、風よけ、鳥よけ目的に、今年も使います。

Akaclover_2

この写真は、去年、春まき小麦を栽培した畑の現在です。赤クローバーが生えています。今年は、ここで豆類を栽培するつもりでいます。
赤クローバーの種は、適当にぱらぱらまきます。覆土はしません。水気があれば、発芽します。ここ北海道ですと、冬以外でしたら、いつ種をまいても、発芽しました。
赤クローバーは、草勢がほどほどで扱いやすい、窒素固定をしてくれる、〈肥料草〉です。

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早生、中手、晩生

「わせ、なかて、おくて」と読みます。難読漢字ですね。
生育期間が短くて、早くできる作物が早生、生育期間が中ぐらいで、早生についでできる作物が中手、生育期間が長くて、遅くできる作物が晩生です。

Waseokute 大豆の畑です。手前の、青あおと茂っているのが、わたしのダイズです。品種は「えんれい」です。その奥の、黄色っぽく枯れているのが、お隣の方のダイズです。品種はよく分かりませんが、「鶴の子」ではないかと思います。品種によって、こんなに成長の速さが違います。
わたしが今年栽培しているダイズでいうと、「スズマル」が一番早生です。一部はもう刈りとって、島立てしてあります。「くらかけ」は、やや遅いですが、「えんれい」よりは早いようです。

Aogari これは、アズキです。まだ、青いさやもありますが、あしたあたりから、刈りとろうかと思っています。青いさやの豆も、刈ったあとで追熟して、ちゃんとアズキの色になります。
ダイズは、立ったまんま十分に枯らしますが、アズキは、早めに刈りとります。

小麦に秋まきと春まきがあるのが、北海道の小麦栽培の特徴です。
秋まきは、秋に種まきをして、雪の下で冬を越して、春また成長を続けます。十分に時間をかけて成長します。
春まきは、春に種まきをして、短期間で一気に成長させて、収穫します。畑を低栄養状態にして栽培して、安定的に収穫するには、栽培期間の長い秋まき小麦のほうが向いている、と言うことができます。

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小麦の種の塩水選と風呂湯浸法による種子消毒

当地界隈の秋まき小麦の種まき適期は、9月下旬です。こまかく言う人は、23日だと言います。週間予報では、あしたは晴れで、あさっては雨です。もう、あしたやるしかないですね。

そこで、塩水選による「種えらび」をしました。塩水につけて沈む、重い、いい種を使おう、ということです。よしだひさし・めぐろみよ『ムギの絵本』(農文協)から引用します。

水1.8リットルに塩230グラムくらいをとかした塩水の中にタネを入れて、しずんだものをまこう。しずんだものは、よくふとったいいタネだ。そのあと、いちど水洗いして、2日ぐらいかげぼししてからまこう。

Ensuisen_2 使用した種は、今年、収穫したばかりの自家採種の種です。全部浮いてしまったらどうしようかと心配しましたが、幸い、ほとんど沈みました。
ちなみに、品種は、「ホクシン」です。今年、全般に、種を密にまきすぎて、うまくいかなかったので、その反省を込めて、種は、2キロ、用意しました。他の作物と互い違いの混植なので、栽培面積が出しにくいのですが、ざっと2畝(2アール)ぐらいとして、このぐらいの種で、どうでしょうか。

Huroyu_2 次に、風呂湯浸法による種子消毒です。農協から種を買ったときは、薬剤による種子消毒がされていたのですが、自家採種2年目ですので、自分で種子消毒をしなくてはなりません。日本有機農業研究会『有機農業ハンドブック』(農文協)に、やり方が出ていました。引用します。

小麦にはハダカクロホ病などの種子伝染する病気がある。そこで、45℃にし、火を完全に消して、毎時1.5℃ぐらい下がるようにフタを開けた風呂に浸すとよい。8~10時間後に引き上げ、むしろに広げて、陰干しする。

ということで、お湯に浸すところまでは、このとおりにやったのですが、事件は、そのあとに起こりました。

去年も、この種子消毒のやり方でやったのですが、そのあと、網ごと、コンデンス型除湿器のある小部屋に入れて一晩おきました。朝見てみて、びっくり。さすがのコンデンス型除湿器も、網ごとおかれては歯が立たなかったと見えます。なんと、発芽しはじめているではありませんか! しかも、芽がからみあって、かたまりになっている! 大慌てで、予備用の種を、同じ手順で用意しました。前の、かたまりになった種も、もったいないので、ほぐしほぐし、まいていきました。

そんな失敗があったので、今年は、脱水専用の機械と、食品乾燥と生ごみ処理兼用の、バケツの中にファンで空気を流し続ける機械とを用意して、ことにのぞみました。
なぜ、本に書いてあるように、むしろに広げて陰干ししないかといいますと、わたしは、狭い市営住宅に住んでいまして、納屋というものを持っていません。広げて干すスペースがないのです。ひなたでよければ、共有地の芝生の上でもいいのですが、そしたら、「スズメさん、ご自由に召し上がれ」状態になってしまいます。なので、乾燥機を使おうとするわけです。

お湯からあげた種を、洗濯ネットの中に入れて、脱水専用機で脱水をして、とり出してみると……なんと、小麦が半つぶれになって、洗濯ネットにねっちゃりくっついているではありませんか! お湯につかって柔らかくなった小麦に、脱水専用機の強力な遠心力が作用して、つぶれてしまったようです。
脱水のときに、半分に分けていたので、1キロは、無事でした。つぶれても、芽が出てくるかもしれないし、捨ててしまうのはもったいない、と思って、無事だった1キロと混ぜて、食品乾燥機の中に入れました。あした、うまく乾いてくれているといいのですが、またかたまりになっていたら、どうしましょう。

ま、うまくいかなかったら、塩水選も種子消毒もなしで、いきなり、収穫したままの「ホクシン」、まいちゃいます。ちゃんちゃん。

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